国際高校生選抜書展とは
書は視覚芸術として日本を代表する伝統錬磨の技であり、書が国民のうちに深く浸透していたからこそ、日本文化はその輝かしい栄光を築いてきたからです。しかも書は正しい日本文化を履修し、形成していく上で、欠くべからざる重要な要素となっています。立派な書、良い書が生まれるためには、若いうちから感性を鍛えておくことが重要であり、青少年層の書離れをこのまま放置しておくなら、日本の将来は暗澹たるものとなるでしょう。国民が書を忘れ、それを粗雑に取り扱い、正しく書く態度と技能を忘れた時、日本の文化にとって誠に憂うべき現象が現れてくることは明らかです。今こそ、青少年に対し、書の持つ重要性を強く植えつけなければならない時はないと言えましょう。
このような観点から、全国の高等学校芸術科で書を学ぶ生徒を対象に選抜書展を開くことにしました。その方法は、各高校・各書団体ごとに選ばれた書を北海道・東北・関東甲信越静岡・東海・近畿北陸・中国・四国・九州山口の八地区に集め、地区ごとに優れた書を選んでもらい、その中の優秀作品に更に中央に集めて審査して入選・入賞を決め、それぞれに賞を与え、栄誉を讃えようというものです。
優れた書の選抜選考をする == 別の言い方をすれば、「書の甲子園」です。日本国内における選抜と軌を一にして、海外において書を学んでいる高校生からも、それぞれ選抜してもらった書作品と共に、一堂に展示・展覧することにしました。書を通じての国際連帯の輪を拡げ、国際間の親善交流の促進を図ろうとする狙いです。
このような世界的規模を持つ高校生の書道展は、日本のみならず世界でも初めてのことであり、海外からも広く賛同を得るに至っています。書作品を通して青少年の間で国際的にその交流が図られ、末永く親善の輪を拡げることによって計り知れない書文化の向上、国際親善に大きな効果をもたらすものと期待されます。
(毎日書道会資料より引用・抜粋)





